朝ヨガをやってみたいけれど、「起きて着替えて、マットを敷くところまでいかない」という人もいるのではないでしょうか。
それなら、ベッドや布団から出る前に始める方法があります。
ヨガミンでは今回、「起きてすぐ」「ベッドの上」「寝たまま」でできる朝ヨガ10プログラムを調査しました。
調べてみると、所要時間は1~15分。10本中9本が10分以内で、仰向けのまま始められるプログラムも複数ありました。
そこでこの記事では、調査したプログラムに共通する動きを参考に、ヨガ初心者でも試しやすい「寝たまま3分」「ベッドの上で5分」「座るところまで進む10分」の3段階に整理します。
結論|朝ヨガは布団から出る前でも始められる
朝ヨガというと、ヨガマットを敷き、立ったポーズや太陽礼拝をするイメージがあるかもしれません。
しかし今回調べた10プログラムには、ベッドや布団の上で行う短時間メニューが複数ありました。
| やる気・時間 | おすすめ | 内容 |
|---|---|---|
| まだ起き上がりたくない | 寝たまま3分 | 伸び・膝抱え・ねじり |
| 少し動けそう | ベッドで5分 | 寝たまま+四つ這い |
| 朝に余裕がある | ベッドで10分 | 寝たまま→四つ這い→座位 |
最初から10分すべて行う必要はありません。
目が覚めた姿勢から始め、3分で終えてもいい。これが「起きてすぐ朝ヨガ」の一番取り入れやすい方法です。

ベッド朝ヨガ10プログラムを調査|9本が10分以内だった
実際の「ベッドでできる朝ヨガ」はどれくらいの長さなのでしょうか。
今回は国内外のヨガ専門メディア、ヨガ講師・ヨガサービスが公開している10プログラムを確認しました。
| 時間 | 本数 |
|---|---|
| 5分以内 | 4本 |
| 6~10分 | 5本 |
| 11~15分 | 1本 |
10本中9本が10分以内でした。
これは「朝ヨガは10分以内が医学的に適切」という意味ではありません。今回選んだベッド朝ヨガ10例の特徴です。
ただ、着替えやマットの準備をせず、起床直後に行うという目的には、短時間プログラムが多く作られていることが分かります。

調査して分かった|起きてすぐの朝ヨガは「寝たまま→四つ這い→座る」と進めやすい
10プログラムを確認して興味深かったのは、最初から立って大きく動く必要がないことです。
たとえば、次のような動きが確認できました。
- 仰向けで手足を伸ばす
- 膝を胸へ近づける
- 仰向けで身体をねじる
- 足裏を合わせて膝を開く
- 手首・足首を回す
- 四つ這いで背中を動かす
- チャイルドポーズ
- 座って体側を伸ばす
つまり、起きてすぐの朝ヨガは、
寝たまま
↓
四つ這い
↓
座る
と少しずつ姿勢を変えていくと組み立てやすくなります。
「朝ヨガをするために、まず布団から出る」のではなく、朝ヨガそのものを布団から起き上がるまでの動線にするわけです。

まずは寝たまま3分|布団の中から始める超簡単朝ヨガ
「今日は本当に起きたくない」という朝なら、仰向けのまま3つだけ試します。
1.仰向けのまま伸びる
仰向けのまま脚を伸ばし、両腕を無理のない範囲で頭の方向へ伸ばします。
息を吸いながら手と足を遠くへ伸ばすイメージを持ち、吐きながら力を抜きます。
2~3回程度、ゆっくり繰り返します。
ヨガジャーナルの朝ヨガでも、ベッドで寝たままできる初心者向け動作として「伸びながら深呼吸」が紹介されています。
2.片膝ずつ胸へ近づける
仰向けのまま片膝を曲げ、両手で無理なく胸の方向へ近づけます。
数呼吸したら脚を戻し、反対側も行います。
膝を強く胸へ押しつける必要はありません。
3.膝を倒してやさしくねじる
両膝を立て、無理のない範囲で左右どちらかへ倒します。
数呼吸したら中央へ戻し、反対側も同じように行います。
ヨガジャーナルの寝たまま5分朝ヨガでも、仰向けから膝を横へ倒す動きが複数の記事で使われていました。
ここで終わっても構いません。
「3分しかできなかった」ではなく、「布団の中で3分できた」と考えるのが、このメニューの使い方です。
5分できるなら|四つ這いまで進める
もう少し動けそうなら、3分メニューのあとに四つ這いになります。
4.キャット&カウ
手を肩の下、膝を腰の下あたりにつきます。
息を吐きながら背中を丸め、吸いながら無理のない範囲で戻します。
腰を大きく反らす必要はありません。
ベッド朝ヨガを紹介するAlo Movesのプログラムでも、仰向けのねじりに続いてキャット&カウが組み込まれています。
猫のポーズと牛のポーズの違いは、U13「猫のポーズ」で詳しく解説しています。
5.チャイルドポーズ
四つ這いから、お尻をかかとの方向へ近づけ、上体を前へ倒します。
膝や股関節がつらければ、深く座り込む必要はありません。
Yoga Journalの5分ベッドヨガでも、ベッドの上で行うポーズの一つとしてチャイルドポーズが使われています。
ここまでで、およそ5分を目安にできます。
10分できる朝|最後に座る動きを加える
朝にもう少し余裕があるなら、寝た姿勢と四つ這いのあと、最後に座位を加えます。
6.楽な姿勢で座る
あぐらなど、自分が楽に座れる姿勢になります。
あぐらで膝や股関節がつらい場合は、無理に脚を組む必要はありません。クッションなどで座面を高くする方法もあります。
7.座ったまま体側を伸ばす
片手をベッドへ置き、反対の腕を上へ伸ばして、上体をゆっくり横へ傾けます。
反対側も同じように行います。
ヨガジャーナルの「座ったまま朝ヨガ」でも、ベッドの上で腕を伸ばしながら左右へ倒す動きが紹介されています。
8.座ったまま軽くねじる
背中を無理に反らさず、片手を反対側の膝付近へ置いて、上体をゆっくり横へ向けます。
呼吸を続けられる範囲で行い、反対側も同様にします。
これで、寝たままから始めて座位まで進む10分程度のメニューになります。
3分・5分・10分は別メニューではなく「足し算」で考える
初心者が毎朝違うメニューを覚える必要はありません。
| 時間 | 行うところ |
|---|---|
| 約3分 | 1~3:寝たまま |
| 約5分 | 1~5:寝たまま+四つ這い |
| 約10分 | 1~8:寝たまま+四つ這い+座位 |
この方式なら、朝の時間や体調によって途中で終えられます。
「10分の朝ヨガを毎日やる」と決めるより、基本は3分、できる日は5分、余裕があれば10分という使い方もできます。
ヨガ全般について「1日何分やればいい?」という疑問は、U3で5分・10分・20分・30分に分けて検討しています。
ベッドの上だからこそ「やらないポーズ」も決めておく
ここは重要です。
ベッドや布団はヨガマットとは同じではありません。
Yoga Basicsは、マットレスは床より柔らかいため、しっかりした接地感を必要とする立位やバランスポーズはベッド上では行えないと説明しています。
そのため、この記事のベッド朝ヨガでは、次のような動きは基本メニューから外します。
- 片脚立ちのバランスポーズ
- 大きく踏み込む立位ポーズ
- 転倒する可能性のある動き
- 手首などへ強く体重をかける難しいポーズ
- 逆転系のポーズ
立位ポーズや太陽礼拝まで行いたい日は、ベッドから出て、安定した床と適切なマットへ移動します。
柔らかいベッドでは四つ這いもやりにくいことがある
キャット&カウやチャイルドポーズはベッド朝ヨガの実例にも登場しますが、マットレスの硬さによって安定感は変わります。
身体が大きく沈むベッドで四つ這いが不安定になるなら、寝たままの3ポーズだけで終えるか、四つ這いから先は床へ移動しましょう。
「ベッドでできるポーズだから、自分のベッドでも必ず安全」とは考えないことが大切です。
起きてすぐは大きく動こうとしなくていい
今回確認した国内の寝たまま朝ヨガでも、起床直後は無理をせず、身体の状態を確認しながら動くことが注意点として挙げられていました。
ヨガジャーナルの5分朝ヨガでは、起きてすぐ身体を動かす際には無理のない範囲で行い、違和感があれば中断するよう案内しています。
したがって、起床直後から「昨日より深く曲げよう」「かかとまで手を届かせよう」と可動域を競う必要はありません。
最初の伸びもねじりも、呼吸を続けられる範囲で小さく始めるくらいで十分です。
パジャマのままでもいい?マットは必要?
今回のメニューは、着替えず、マットも敷かずに始めることを想定しています。
パジャマでも、膝や股関節を曲げたときに強く突っ張らず、腕を動かしやすい服装なら実践できます。
マットも、ベッド・布団の上で寝た姿勢を中心に行う段階では必要ありません。
一方、立位まで進める場合は、床の滑りや硬さを確認して適切な環境へ移ります。
マットやブロックなど、自宅ヨガで何を準備すればよいかはU5「自宅ヨガに必要なもの」で整理しています。
体が硬くてもできる?
今回紹介したメニューでは、床へ手をつける深い前屈や大きな開脚を必須にしていません。
ただし、寝たままの合せきや膝抱えでも、人によって動かせる範囲は異なります。
膝を胸へ強く押しつけたり、開いた膝を手で押してベッドへ近づけたりする必要はありません。
「見本と同じ形」より、自分が無理なく動ける範囲を優先します。
体が硬い場合のポーズの変え方は、U4「体が硬くてもヨガはできる?」で、膝を曲げる、可動域を小さくする、補助具を使うなど6タイプに分けて紹介しています。
起きてすぐ朝ヨガの「効果」は言いすぎない
検索すると、「朝ヨガで自律神経が整う」「代謝が上がる」「むくみが解消する」といった説明も見つかります。
しかし今回の記事では、ベッドで数分ヨガをしただけで特定の健康効果が得られるとは断定しません。
米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、ヨガについてストレス管理、睡眠、バランスなどさまざまな研究があるとする一方、研究で使われるヨガの種類には違いがあり、それが結果へ影響すると説明しています。
したがって、「寝たまま3分の朝ヨガ=自律神経改善」といった単純な置き換えはしません。
この記事で重視するメリットはもっと実用的です。
- 布団から出る前に始められる
- 着替えなくてもよい
- マットを敷かなくても始められる
- 1~5分程度から試せる
- 寝た姿勢から少しずつ起きる流れを作れる
つまり、朝ヨガを始めるまでの準備を減らせることが、ベッド朝ヨガの分かりやすい特徴です。
「起きてすぐ」と「普通の朝ヨガ」は使い分ける
ベッド朝ヨガだけが朝ヨガではありません。
ヨガミンが朝ヨガ30プログラムを調査したU6では、所要時間は5~30分で、10分以内が18本(60%)でした。
またU7では、5分と10分の朝ヨガを比較し、短時間でも寝た姿勢、椅子、四つ這い、立位などさまざまな構成があることを確認しています。
| 記事 | 役割 |
|---|---|
| U6 朝ヨガ | 朝ヨガ全体から時間・内容を選ぶ |
| U7 朝ヨガ5分・10分 | 5分と10分の違いを比較する |
| U8 起きてすぐ朝ヨガ | ベッド・布団から出る前に始める |
「今日は布団から出るのが面倒」という日はU8、「起きてマットを使える」という日はU6・U7という使い分けができます。
初心者は「毎朝10分」より3段階で考える
朝ヨガを習慣にしようとして、最初から「毎朝10分」と固定する必要はありません。
たとえば、次の3段階にしておきます。
- 最低ライン:寝たまま伸びるだけ
- いつもの朝:寝たまま3~5分
- 余裕のある朝:座位まで5~10分
「10分できなければやらない」ではなく、1つだけでも終えられる仕組みにしておく方法です。
起きてすぐなら、アラームを止めたあとスマートフォンを見る前に「まず1回伸びる」と決めるだけでも始めやすくなります。
痛みや違和感がある日は中止する
ヨガは、無理をしてポーズを完成させるものではありません。
NCCIHは、ヨガは健康な人が適切に行う場合には一般に安全と考えられる一方、捻挫や肉離れなどのけがは起こり得るとしています。
起床直後のメニューでも、痛みや強い違和感があれば中止してください。
- 勢いをつけて伸ばさない
- 痛みを我慢してねじらない
- ベッドが不安定なら四つ這い以降を床で行う
- ベッド上で立位・バランスポーズをしない
- 体調が悪い日は休む
けがや持病がある場合、妊娠中、高齢者などは、必要に応じて医療専門家や適切な指導者へ相談し、自分に合った変更を行ってください。
まとめ|朝ヨガは「布団から出てから」でなくてもいい
「朝ヨガをしたいけれど、起きてマットを敷くのが面倒」という人は、布団から出ることをスタート地点にしなくても構いません。
今回確認したベッド朝ヨガ10プログラムは1~15分で、10本中9本が10分以内でした。
初心者なら、まず次の3段階で十分です。
- 3分:寝たまま伸びる・膝を抱える・ねじる
- 5分:四つ這いの動きを追加
- 10分:最後に座位を追加
時間がなければ、最初の伸びだけで終えても構いません。
目が覚めた場所をそのままヨガのスタート地点にする。
起きてすぐの朝ヨガは、そんなふうに準備を減らして始めてみましょう。